銀行と取引するのは何のため?! |
こんにちは、銀行取引コンサルタントの前田和人です。
<銀行と取引するのは何故?>
1.お金を借りるため
2.お金の動きを管理するため
他にも、情報収集や取引先紹介などいろいろありますが、大きく分けると、この2つになると思います。
そもそも、「2.お金の動きを管理するため。」 であれば、どこの銀行を選ぼうと大きな影響はありません、現金の出し入れ、売上代金の振込口座、公共料金の引き落とし口座、仕入れ代金の支払口座、いわゆる財布代わりとしての銀行の利用となるからです。
ところが、「1.お金を借りるため」 となると、いろいろな知識が必要になります。
それは、
必要な金額を
必要なタイミングで
スムーズに
借りられることを目的とするからです。
そのためには、まず、銀行と友好な関係を築く必要があります。銀行勤務経験16年の私が、銀行員の時から感じていたのは、中小企業(個人事業主含む)が存続していくため、あるいは発展していくためには、銀行の支援は欠かせないものだと痛感していました。
しかし、中小企業の現状をみていると、銀行と友好的な関係を築けているのは、ほんの一握りの経営者だけで、ほとんどの経営者は、自社の営業、現場、経理と一人で背負っていて、銀行取引を有効に活用できる余裕がないということです。
そして、いざ、借入が必要になり、銀行に相談に行くとたくさんの資料を要求されるものの、希望した借入金額に満たない借り入れしか実現できない。もしくは最悪の場合は借り入れができない。ということが、たびたび起こっていました。
銀行員時代にはできる限り、取引先の要望にこたえるべく活動をしていましたが、それでもひとりで担当できる先数には限りがあります。私が現行に在職していたのは7年前です。今は、7年前と比べて、どこの銀行も人員削減で、その当時よりはるかに取引先訪問件数は減少しているでしょう。こうなると、銀行員にもノルマがありますので、友好関係が築けているところを中心に訪問し、効率よくノルマを達成するように活動するしかありません。
銀行と友好な関係を築けている会社はスムーズな融資取引が実現しているかもしれませんが、そうでない会社は、いざ借り入れをしたいと思っていても、思った通りの融資取引が実現できない。という二極化が進んでいるのではないかと感じています。
東日本大震災で今も非常に苛酷な経済状況に陥っている人たちも、遠く離れた地の福岡ですが、たくさんいらっしゃいます。それでも、売り上げ確保に走り回り、なんとか事業を切り盛りしている状況も耳にします。日本経済の活性化に不可欠なのは、中小企業が元気になることです。そのためには銀行取引をスムーズにすることも大事な仕事だと感じましたし、私の経験を生かしてできることは、「銀行取引コンサルタント」だと痛感しました。いま私にできることは、私の住んでいる福岡の中小企業が元気になれるお手伝いをすることだと想い会社を立ち上げる決意をしました。
このブログで少しづつですが、銀行取引に関することで役立つ情報を発信してきますので、どうぞ、よろしくお願いします。