2012年 01月 11日
銀行は貸出先を探している。それも必死に! |
こんにちは、銀行取引コンサルタントの前田和人です。
前回は「銀行の3大業務」についてお話ししました。銀行の主要業務はお金を集めて、そのお金を貸し出して、その利息の差額で収益を得る。という事業モデルなんですね。
今日は銀行がお金を貸したい事情をお話していきたいと思います。
<銀行は貸出先を探している。>
貸し出しを行わないと、収益が上げられないのが、銀行なんだ。ということはお分かり頂けたと思います。
では、銀行以外の会社の一般的収益モデルはどうなっているのか。ほとんどの場合が何かを仕入れて、それを販売するか、仕入れたものを加工して販売することです。仕入れと売り上げの差額が収益です。その収益からいろいろな経費を引いて利益を計算することになります。
経費の中でも大きな部分は人件費になります。
皆さんは利益を拡大する為には、何をしますか?
①.売上を拡大する。
②.仕入れを抑える
③.経費、人件費を抑える
いろいろな方法がありますが、この3つに取り組む会社がほとんどです。
①銀行でいう売上は貸出金です。
②銀行でいう仕入れは預金です。
③経費、人件費削減は銀行も対策済です。
経費、人件費削減はもうほとんどの銀行が手を打っています。
「人件費削減」
支店をATMだけにする。(人員削減)
3店舗の統括支店長制、2店舗の統括支店長制(これだけでも支店長の人件費を抑える効果は多額です。
1店舗当たりの配属人数減少(人員削減)
「経費削減」
女性の事務服廃止。最近では窓口の女性が私服を着ているのも珍しくなくなりました。これは男女雇用機会均等法の制定以降に取り入れられていますが、女性に制服を支給しないだけで年間削減経費は数億円にも上ります。女性には制服を支給して、男性には支給しないのはこの法令上おかしいというのが理由になっています。(大義名分?!)
ここまで見て頂いて分かる通り、経費削減対策はもうすんでいるのです。という事は、本業の貸出を拡大しないと収益は増えないのです。銀行が貸出先を探している背景はご理解いただけたでしょうか?
次回は、銀行の貸出対策についてお話したいと思います。
<編集後記>
銀行とそれ以外の会社は何が違うのか?
本質的には何も変わらないのです。大きな違いの一つは「貸出」だけです。貸す側が強いという固定観念だけです。やっていることは、普通の会社と同じなんですよね。自社の取引先の一つに銀行があるんのだということなんです。そう考えれば、銀行との良好な関係を気付くのはそんなに難しいことではないのです。ここにヒントがあります。徐々にこのブログで紹介していきたいと思います。
前回は「銀行の3大業務」についてお話ししました。銀行の主要業務はお金を集めて、そのお金を貸し出して、その利息の差額で収益を得る。という事業モデルなんですね。
今日は銀行がお金を貸したい事情をお話していきたいと思います。
<銀行は貸出先を探している。>
貸し出しを行わないと、収益が上げられないのが、銀行なんだ。ということはお分かり頂けたと思います。
では、銀行以外の会社の一般的収益モデルはどうなっているのか。ほとんどの場合が何かを仕入れて、それを販売するか、仕入れたものを加工して販売することです。仕入れと売り上げの差額が収益です。その収益からいろいろな経費を引いて利益を計算することになります。
経費の中でも大きな部分は人件費になります。
皆さんは利益を拡大する為には、何をしますか?
①.売上を拡大する。
②.仕入れを抑える
③.経費、人件費を抑える
いろいろな方法がありますが、この3つに取り組む会社がほとんどです。
①銀行でいう売上は貸出金です。
②銀行でいう仕入れは預金です。
③経費、人件費削減は銀行も対策済です。
経費、人件費削減はもうほとんどの銀行が手を打っています。
「人件費削減」
支店をATMだけにする。(人員削減)
3店舗の統括支店長制、2店舗の統括支店長制(これだけでも支店長の人件費を抑える効果は多額です。
1店舗当たりの配属人数減少(人員削減)
「経費削減」
女性の事務服廃止。最近では窓口の女性が私服を着ているのも珍しくなくなりました。これは男女雇用機会均等法の制定以降に取り入れられていますが、女性に制服を支給しないだけで年間削減経費は数億円にも上ります。女性には制服を支給して、男性には支給しないのはこの法令上おかしいというのが理由になっています。(大義名分?!)
ここまで見て頂いて分かる通り、経費削減対策はもうすんでいるのです。という事は、本業の貸出を拡大しないと収益は増えないのです。銀行が貸出先を探している背景はご理解いただけたでしょうか?
次回は、銀行の貸出対策についてお話したいと思います。
<編集後記>
銀行とそれ以外の会社は何が違うのか?
本質的には何も変わらないのです。大きな違いの一つは「貸出」だけです。貸す側が強いという固定観念だけです。やっていることは、普通の会社と同じなんですよね。自社の取引先の一つに銀行があるんのだということなんです。そう考えれば、銀行との良好な関係を気付くのはそんなに難しいことではないのです。ここにヒントがあります。徐々にこのブログで紹介していきたいと思います。
by kazutomaeda
| 2012-01-11 06:15
| 銀行取引