2012年 01月 22日
中小企業 金融円滑化法 再延長 |
おはようございます。銀行取引コンサルタントの前田和人です。
今日も訪問いただき、ありがとうございます。
<金融円滑化法2013年3月まで延長>
中小企業金融円滑化法は2011年3月に期限を延長しました。この期限延長と合わせて、運用面の改善として
(1)金融機関によるコンサルティング機能の発揮を施すための円滑化法に基づく金融監督に関する指針の策定。
(2)円滑化法にかかる内閣府令の改正による開示・報告資料の大幅な簡素化を通じた金融機関の負担軽減。
という措置が講じられた。
金融庁によると、金融機関の円滑化法への対応状況は、円滑化法施工以降の2年間にわたる取り組みにより、貸し付け条件の変更などの実行率が9割を超える水準になっているほか、「金融機関の連携が良くなっている」という声が聞かれるなど、基本的にはこの取り組みは定着してきていると考えられる(金融庁)
一方で貸し付け条件の再変更などが増加。経営改善計画が策定されないという問題を指摘する声もある。
金融庁では、このような点を勘案し金融規律の確保(健全性の確保・モラルハザード防止)のための策を講じる一方、金融機関によるコンサルティング機能の一層の発揮を施すとともに「中小企業などの真の意味での経営改善につながる支援を強力に推し進めていく(出口戦略)必要がある」としている。
このようなことから、2013年まで再延長することを決定した。
<どうなる中小企業と銀行>
(1)金融機関のコンサルティング能力向上(2)貸し付け条件変更時の資料の簡素化
この相反するような2つの施策。
中小企業が資金繰りに困り、借入金の返済が苦しいときには、借入先の銀行に相談すれば、金融機関はその相談に乗らなければいけないことになっています。
それも、2013年3月までの話しであり、それまでに、企業努力を行い、会社を再生させなければいけません。それには1年しかないのです。もうすで返済の再変更を行っている中小企業もかなりの数になっているようです。
一方で、金融機関としては、2013年までに貸出先の再建の進捗状況を見て指導し、貸出金が不良債権とならない会社に育てていかなければなりません。
このような状況の中、何の成果もないまま2013年3月になると。資金繰りは改善されず、倒産の危機にさらされることになります。
金融機関にとっては時限爆弾になるということです。2013年3月には不良債権がいっきに増大しそれに対する債務の引当てが拡大。経営を圧迫するのは必須です。金融機関の再編が起こる可能性は高いと言えるでしょう。
編集後記
先日の誕生日の日に1歳4ヶ月の息子が「ぱぱ~っ」て呼んでくれました。最高のプレゼントを息子からもらえて嬉しい記念日になりました。家族の笑顔は最高のビタミン剤です。この笑顔がいつまでも続くように自力で仕事を頑張らなければいけないと感じた瞬間でした。
会社に期待したり、国に期待したり、周りに期待するのではなく、自分の足で立つこと。自立するしかないと思います。そのほうが何倍も大変な思いをするのでしょうが、その先には素敵な笑顔に囲まれた自分がいることを想像しながら。。。自分の人生なのですから。
今日も訪問いただき、ありがとうございます。
<金融円滑化法2013年3月まで延長>
中小企業金融円滑化法は2011年3月に期限を延長しました。この期限延長と合わせて、運用面の改善として
(1)金融機関によるコンサルティング機能の発揮を施すための円滑化法に基づく金融監督に関する指針の策定。
(2)円滑化法にかかる内閣府令の改正による開示・報告資料の大幅な簡素化を通じた金融機関の負担軽減。
という措置が講じられた。
金融庁によると、金融機関の円滑化法への対応状況は、円滑化法施工以降の2年間にわたる取り組みにより、貸し付け条件の変更などの実行率が9割を超える水準になっているほか、「金融機関の連携が良くなっている」という声が聞かれるなど、基本的にはこの取り組みは定着してきていると考えられる(金融庁)
一方で貸し付け条件の再変更などが増加。経営改善計画が策定されないという問題を指摘する声もある。
金融庁では、このような点を勘案し金融規律の確保(健全性の確保・モラルハザード防止)のための策を講じる一方、金融機関によるコンサルティング機能の一層の発揮を施すとともに「中小企業などの真の意味での経営改善につながる支援を強力に推し進めていく(出口戦略)必要がある」としている。
このようなことから、2013年まで再延長することを決定した。
<どうなる中小企業と銀行>
(1)金融機関のコンサルティング能力向上(2)貸し付け条件変更時の資料の簡素化
この相反するような2つの施策。
中小企業が資金繰りに困り、借入金の返済が苦しいときには、借入先の銀行に相談すれば、金融機関はその相談に乗らなければいけないことになっています。
それも、2013年3月までの話しであり、それまでに、企業努力を行い、会社を再生させなければいけません。それには1年しかないのです。もうすで返済の再変更を行っている中小企業もかなりの数になっているようです。
一方で、金融機関としては、2013年までに貸出先の再建の進捗状況を見て指導し、貸出金が不良債権とならない会社に育てていかなければなりません。
このような状況の中、何の成果もないまま2013年3月になると。資金繰りは改善されず、倒産の危機にさらされることになります。
金融機関にとっては時限爆弾になるということです。2013年3月には不良債権がいっきに増大しそれに対する債務の引当てが拡大。経営を圧迫するのは必須です。金融機関の再編が起こる可能性は高いと言えるでしょう。
編集後記
先日の誕生日の日に1歳4ヶ月の息子が「ぱぱ~っ」て呼んでくれました。最高のプレゼントを息子からもらえて嬉しい記念日になりました。家族の笑顔は最高のビタミン剤です。この笑顔がいつまでも続くように自力で仕事を頑張らなければいけないと感じた瞬間でした。
会社に期待したり、国に期待したり、周りに期待するのではなく、自分の足で立つこと。自立するしかないと思います。そのほうが何倍も大変な思いをするのでしょうが、その先には素敵な笑顔に囲まれた自分がいることを想像しながら。。。自分の人生なのですから。
by kazutomaeda
| 2012-01-22 07:10
| 金融時事